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リユース品の事故に注意 8割で火災 5つのチェックで防止を

リユース品による火災事故が相次いでいるとして、NITE(製品評価技術基盤機構)はフリマアプリ運営のメルカリと連携して10月27日、安全に使用するための5つの注意ポイントを公表した。リコール対象製品・古い製品ではないか、取扱説明書はあるか、改造されていないか、非純正品の使用がないか――を提供者・入手者の双方が確認するよう呼びかけている。

NITEとメルカリが共同監修した5つのチェックポイント。譲る側、受け取る側がともに確認する必要がある(NITE報道発表資料より)

NITEによると、2017~21年度までの5年間にリユース品の事故が279件起きていて、そのうち229件(82%)で火災が発生。人的被害も40件にのぼり、うち5件が死亡事故だった。

主な事故原因は「リコール対象製品だった」、「経年劣化などの不具合があった」、「不備に気づかず使用した」など。NITEは「提供側、入手側の双方がチェックしていれば防げた可能性がある」と指摘した。製品別ではパソコン、冷蔵庫、電気ストーブ、石油ストーブ、エアコンが上位。直近1年間ではバッテリーにからんだ事故も増えていた。

また、全体の27%が店舗購入製品の事故。「中古品販売店で購入したノートパソコンを充電していたら発火した」(18年、福島県)という事例では、バッテリーがリコール対象(無償交換)となっていた。

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