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食事からの化学物質摂取量、健康影響の懸念なし 東京都調査

東京都庁

東京都は11月8日、都民の化学物質摂取状況の調査結果を公表し、通常の食事からの化学物質摂取量について「ヒトへの健康影響が懸念されるレベルにない」と報告した。都内で購入した食材を調理し、平均的な食事形態にして分析したところ、残留農薬、PCB、重金属、放射性物質などの摂取量はいずれも一日摂取許容量などの基準を下回ったという。

この調査は、環境中の有害化学物質から都民を守ることを目的に毎年実施しているもの。調査結果を有識者会議で議論した後、公表している。

2021年度の「食事由来の化学物質等摂取量推計調査」によると、残留農薬についてはネオニコチノイド系農薬4種、殺菌剤5種など合計11種類が検出されたが、いずれも一日摂取許容量(ADI)を下回った。また、PCBは「魚介類」の1食品群から、総水銀及びメチル水銀は「魚介類」と「肉・卵類」の2食品群から、カドミウムは14食品群中8食品群から検出されたが、いずれも国などが示す基準を下回った。

都は今回の食事調査結果について「都民が平均的な食事を介して摂取する化学物質等の量については、ヒトへの健康影響が懸念されるレベルにない」と報告。今後も調査を続けるとしている。

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