オーストラリア競争・消費者委員会（ACCC）は12月20日、オンライン花屋を全国運営するユナイテッド・フローリスツ（United Florists）と関連企業の2社が通販サイト上の不当表示を認め、削除することを法廷で約束したと発表した。
ACCCによると、ユナイテッド・フローリスツ社は全国の花屋と提携して大規模なネットワークを構築。通販サイトに「地元の花屋からお届け」などと表示して注文を受け付けていたが、実際は表示よりもかなり離れた場所から発送していた。また、ブーケを届けるサービスでは「家族経営の地元の花屋」が作ったかのように表示していたが、実際は郊外の物流倉庫で製造されたものだった。
ACCCはバレンタインデーを前にした今年2月、オンライン花屋業界に警告を発しており、大規模事業者による不当表示を重点的に監視していた。今回の事案についてACCCは「消費者は新鮮な花が届くことを期待して、なるべく近隣の花屋を探すことがある。企業は消費者に正しい情報を提供する必要があり、誤解を招く表示は消費者の選択を奪い取る」と指摘している。