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【米国】薄着だと風邪をひきやすい? 消費者団体が検証

コンシューマーリポート

本格的な冬の到来により、新型コロナやインフルエンザ、風邪が気になる季節となった。米国の消費者団体コンシューマー・リポートは「くしゃみや鼻づまりがコロナなのか、ただの風邪なのか、それともインフルエンザなのか、という連想ゲームを強いられる嫌な時期になった」とし、薄着と風邪の関係性について考察する記事を公表した。

同団体が行ったインスタグラムでの世論調査では、「薄着だと風邪をひく」との問いかけについて24%が「事実だ」、76%が「うそだ」と回答した。正解は「うそ」。風邪は寒さではなくウイルスにさらされることで「ひく」という。

冬に風邪をひきやすい理由について、専門家は「屋内に多くの人が集まることになり、細菌などへの暴露が増えるからだ」と指摘。また、もう一つの理由が「空気の乾燥」で、「鼻と気道の粘膜が、吸い込んだ病原体を捕らえ、感染しないようにしている。しかし、湿度が低いと粘膜が乾燥し、ウイルスが体内に侵入しやすくなる」と解説した。

しかし、寒さと風邪が全く無関係というわけではなく、冬の寒さが鼻の自然免疫反応の有効性を低下させるという研究があるほか、人の体温調節のバランスが崩れて免疫システムに影響を与える可能性があるという。

結論。薄着や寒さは直接的には風邪とは関係ないが、寒い時期はウイルスに暴露する機会が増える。同団体は「手洗いとマスクで予防を」と呼びかけている。

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