フランスの消費者団体UFCは1月24日、洗剤を使わなくても汚れが落ちるとうたう「洗濯ボール」の商品テスト結果を公表し、「奇跡は起きなかった。購入者はがっかりするかもしれない」とコメントした。この製品は1個35ユーロ（約4900円）で売られており、UFCは「洗浄力は水洗いと同じレベルで、お金を捨てるようなものだ」と評している。
問題の商品はLes Gargouillesブランドの洗濯ボール「ガイゴール」。同社の通販サイトによると、「製品中の150個のバイオセラミックボールが水をアルカリ性に変え、衣服の汚れや臭いを落とす」という仕組み。「最大1500回使用でき、1500ユーロの洗剤を節約できる」などとうたっている。
UFCは23種類の洗剤で洗った場合、水のみで洗った場合、ガーゴイルで洗った場合の洗浄力を同じ条件のもと測定した。その結果、ガーゴイルは水のみの洗濯と同じレベルだったという。
フランスでは化学洗剤に代わる洗濯方法を模索する消費者も多いが、UFCは「今回も残念な結果になった。洗濯ボールに奇跡は起きず、同製品のファンはがっかりするかもしれない」とコメントしている。