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ウスターソース類、食塩相当量に差 塩分気になる人は表示確認を

◎北海道立消費生活センターが20銘柄テスト

健康志向の高まりを背景に、中濃ソースやとんかつソースなどの「ウスターソース類」にも塩分をカットした商品が登場している。そこで、北海道立消費生活センターは市販されている20銘柄の食塩相当量を調べる商品テストを実施。その結果、銘柄により差があることがわかり、「塩分が気になる人は塩分カットやオフのあるものを選ぶと良い」とアドバイスした。

ウスターソース類には中濃ソースやとんかつソース、お好み焼きソースなどがあるが、食品表示基準では粘度によってウスターソース、中濃ソース、濃厚ソースに分類される。同センターはウスターソース5銘柄、中濃ソース7銘柄、濃厚ソース8銘柄の計20銘柄について食塩相当量を調べた。

商品テストをしたウスターソース類20銘柄。塩分相当量に差がみられた(写真:北海道立消費生活センター提供)

その結果、100g当たりの食塩相当量はウスターソースが5.0~9.9g、平均7.3g、中濃ソースが2.7~8.0g、平均4.9g、濃厚ソースが2.2~5.4g、平均4.2gとなり、銘柄により差があった。平均値では多い順にウスターソース、中濃ソース、濃厚ソースとなった。

表示を調べたところ、5銘柄に「塩分〇〇%カット」や「〇〇%オフ」の表示があった。こうした強調表示は、「低減量」が比較対象食品と比べて▽基準値以上(ナトリウムであれば100g当たり120mg以上)の差があること▽低減された割合が25%以上かつ表示の塩分低減割合以上であること――を満たす必要があるが、5銘柄とも基準値を満たしていた。

ウスターソース類にはJAS規格があり、旨味や甘み、野菜・果実の含有率、食塩分、使用できる原材料と添加物などが決められている。任意制度だが、規格を満たす商品にはJASマークが付いており、20銘柄のうち9銘柄にJASマークが付いていた。

これらの結果を踏まえ、北海道立消費生活センターは「銘柄により食塩相当量に差があった。塩分カットやオフの表示がある商品は食塩相当量が低い値だったので、塩分が気になる人はこれらの表示のあるものを選ぶと良い」と消費者にアドバイスしている。

(本紙「ニッポン消費者新聞」2月1日号より転載)
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