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着衣着火、冬は要注意 厚着だと気付かないことも🔒

◎毎年100人前後死亡 高齢者が被害

コンロの炎や電気ストーブの熱源に近づき過ぎたため、着ている衣服に着火して燃え広がる「着衣着火」事故。NITE(製品評価技術基盤機構)は1月26日、着衣着火により高齢者など毎年100人前後が亡くなっているとして注意を呼びかけた。特に冬場は厚着によって着火に気付かない可能性があり、「火を扱う際は裾や袖が広がった衣服や紐付きの衣服は避けてほしい」としている。

着衣着火の事故で毎年100人前後が死亡している。だぶだぶ、もふもふな衣服は要注意だという(NITE事故再現実験映像より)

総務省消防庁のデータによると、着衣着火による死者数は2021年までの5年間で492人にのぼり、毎年100人前後が亡くなっていた。

また、NITEにも製品事故として5年間に20件の報告があり、6人が死亡、5人が重傷、6人が軽傷を負うなどしていた。6件の死亡事故はガスコンロ(2件)、草焼きバーナー(2件)、ガストーチ(1件)、投げ込み式ヒーター(1件)で発生。死亡者はいずれも70歳代以上だった。

北海道で2019年11月、ガスコンロを使用していた女性(80歳以上)が着衣着火による火災で死亡する事故が発生。兵庫県では2020年11月、草焼きバーナーから漏れた灯油に引火し、着衣着火により男性(80歳以上)が死亡する事故も起きた。男性は製品から灯油が漏れていることを認識しながら使用を続けていたという。

高齢者に死亡事故が多い要因として、NITEは「高齢のため重傷になりやすく、やけどを負った後、(回復することなく)そのまま亡くなってしまうことが考えられる。また、視力の衰えにより炎の先端が把握しづらかったり……(以下続く)

(本紙2月1日号「警鐘―安全と危険の狭間で」欄より一部転載)

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