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【米国】地銀破綻の原因説明と責任追及を 消費者団体が要求

NCL

シリコンバレー銀行の経営破綻により米国で金融システム不安が高まっている問題で、米消費者団体ナショナル・コンシューマー・リーグ(NCL)は3月22日、バイデン政権に対し、破綻原因の調査とその結果の公表、経営陣と規制当局への徹底した責任追及を要請した。NCLのサリー・グリーンバーグCEOは「銀行家のずさんなリスク管理による金融リスクに消費者を巻き込むべきではない。不適切な経営とそれを見逃してきた規制当局の落ち度について、徹底的な説明と責任追及が行われなければならない」とコメントした。

NCLはシリコンバレー銀行の破綻について「2018年の金融規制の緩和(ドット・フランク法改正法)の結果、同行がストレステストと流動性要件を回避してきた」と指摘。当時の規制緩和策について「破壊的で危険な条項が含まれており、最終的には小規模な銀行に損害を与える」として、他団体とともに大規模な反対運動を展開していた。

すでに民主党議員から銀行規制緩和条項の撤回法案が提出されており、NCLはバイデン政権に速やかな可決を求めている。

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