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総務省、「ネットトラブル事例集」更新 闇バイトに注意呼びかけ

総務省は3月31日、ネットの安全な使い方を子ども向けに解説する「インターネットトラブル事例集」の最新版(2023年版)を公表した。同省ホームページからPDF版をダウンロードできる。実際に起きた最新のトラブル事例とその予防法をマンガで解説する内容で、今回は世間を騒がす「闇バイト」にも注意を呼びかけた。

この事例集は毎年更新しているもので、23年版は50ページ、カラー。学校授業や家庭での活用をみすえ、見開き2ページで1事例とし、「考えるポイント」を盛り込んだ。

闇バイトの事例については2ページ目に登場するという“トップ扱い”。昨年、オレオレ詐欺などの特殊詐欺で検挙された少年が477人にのぼり、検挙された「受け子」の5人に1が少年だったことを示し、「SNSがきっかけとなり犯罪の手伝いをさせられるケースが起きている」と注意を呼びかけた。

詐欺グループは馴染みのないアプリ(暗号化機能やメッセージが自動で消える機能のついたもの)の使用を指示してくるといい、これらの使用を持ち掛けられた際は「必ず思いとどまろう!」と強調。「簡単で安全でたくさん稼げる仕事なんてない」「お小遣い稼ぎのつもりが加害者に」「自宅や家族への危害を恐れて抜け出せなくなった人もいる」などと警告を発している。

スマートフォンに対応したバージョンは、同省ホームページ内「上手にネットと付き合おう!~安心・安全なインターネット利用ガイド~」から閲覧が可能。教職員用の参考資料や啓発チラシなど各種データも用意しており、同省は活用を呼びかけている。

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