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【米国】大麻成分THC入りスナック 当局がデザイン変更を要請

大麻成分THC(デルタ-8テトラヒドロカンナビノール)を含むスナックやキャンディーのパッケージデザインが通常の製品とほぼ同じなのは子どもの誤食や過剰摂取を招くとして、米連邦取引委員会(FTC)と米食品医薬品局(FDA)は共同で7月5日、食品メーカー6社に対し、直ちに販売を停止しパッケージデザインを変更するよう求める警告書を送付した。

通常製品とパッケージデザインがそっくりのTHC入りスナックとグミの一例(FTCホームページより)

FTCの消費者保護局長サミュエル・レビン氏は「子どもが通常の食品と間違えてしまうようなTHC製品を販売するのは無謀であり、違法だ」と指摘。今回の措置は健康関連の広告表示に関する継続的な監視の一環だとし、6社が行う表示はFTC法第5条違反に当たる可能性があると警告した。

FTCなどによると、ドクタースモーク社が販売する「THC入りドリトス」は通常のドリトス・ナチョチーズ味とほぼ同じパッケージで販売されている。同じくドクタースモーク社の「THC入りチートス」はチートス・クランチ・フライン・ホットチーズ味のパッケージと類似しているという。

大麻成分THCは精神活性作用や酩酊作用を引き起こすとされ、特に子どもには重大な健康影響を与える可能性があるという。マリファナを合法化する州では子どものTHC食品の誤食が増加しており、FTCは「子ども達が消費する通常の製品を模倣することは誤解を招く行為だ。子どもの健康を守るという観点において、企業は自社の製品を安全かつ責任を持って販売する必要がある」と強調している。

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