総務省が発表した今年3月末における全国の5G人口カバー率は96.6％となり、整備目標（24年3月末95％）を1年前倒しで達成した。前年3月末は93.2％で、3.4ポイント上昇した。また、全47都道府県で80％を超え、うち41都道府県が90％台となった。政府の整備目標は全国が24年3月末95％（達成）、26年3月末97％、31年3月末99％、各都道府県が26年3月末90％程度以上、31年3月末99％を掲げている。
5G整備状況はNTTドコモ、KDDI／沖縄セルラー電話、ソフトバンク、楽天モバイルの大手4キャリアからの報告を取りまとめたもの。政府はデジタルの力で地域の活性化を図る「デジタル田園都市国家構想」の実現を目指し、整備目標の進捗状況を確認している。
都道府県別の上位は大阪（99.9％）、東京および神奈川（ともに99.8％）、埼玉（99.7％）、愛知（99.3％）、沖縄（99.1％）、福岡（99.0％）など。一方、80％台だった6県は島根（82.0％）、高知（83.2％）、岩手（86.0％）、大分（86.6％）、鹿児島（87.5％）、秋田（89.5％）だった。