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【米国】誤飲すると死亡のおそれ 磁石玩具の使用中止を警告

米国消費者製品安全委員会(CPSC)は8月17日、誤飲すると子どもの重傷・死亡事故につながるおそれがあるとして、マグネット玩具(商品名「Iraza 512 Piece Magnetic Stone 5mm Magnetic Ball Sets DIY Creative Magnetic Beads」)の使用中止と廃棄を呼びかけた。CPSCのテストで磁石に関する連邦安全基準に違反していることがわかった。

販売元の中国企業Guanjia Trading社はCPSCが求めたリコールに応じておらず、自主回収や購入者への対応が行われていない状況。これを受け、米国の消費者団体コンシューマー・リポートは同社にリコールの即時実施を要請した。

販売元がリコールに応じず、当局が使用中止を呼びかけたマグネット玩具(CPSC発表資料より)

この中国企業は昨年10月から今年4月までに約700個の磁石セットを販売。ウォルマートのオンラインサイトでは約30ドルで販売されたという。強力な磁石を飲み込んでしまうと、消化器内で磁石同士がくっつき、腸の穿孔やねじれ、閉塞、感染症、敗血症などに陥り、死亡に至る危険性もある。

コンシューマー・リポートは販売元に自主回収を要請するとともに、「基準違反のマグネット玩具がオンラインサイトに出品され、削除されることなく、何か月間も販売された可能性があることを非常に憂慮している」としてウォルマートに再発防止と製品チェックの強化を求めた。

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