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【米国】スプリングスティーンのコンサート延期 消費者に返金を

NCL

米ロック界の大御所、ブルース・スプリングスティーンのコンサートが無期限延期となった問題で、米国の古参消費者団体ナショナル・コンシューマーズ・リーグ(NCL)は9月11日、チケット販売大手のチケットマスターに対し、申し出た消費者には返金に応じるよう要請した。同社の購入ポリシーによると、イベント中止の際は返金に応じるが、イベントの延期や日程変更については原則としてチケットは引き続き有効で、特段の手続きは必要ないとなっていた。

NCLのサリー・グリーンバーグCEOは「何百万人ものファンとともにスプリングスティーンの1日も早い回復を祈っているが、再開日未定のままコンサートの延期が決まったことによって、チケットマスターの利用者は返金を受ける選択肢が与えられないおそれがある」とコメント。「数カ月もしくはそれ以上に渡り、購入者のチケット代金が行き場を失い、その間、チケットマスターはほぼ確実に利息収入を得ることになるだろう」と指摘した。

グリーンバーグCEOは「代金が支払われた製品やサービスを提供できない場合、速やかに返金に応じるのが消費者保護の基本原則だ」とし、今後、延期されたすべてイベントについて、返金の選択肢を消費者に提供するよう求めた。

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