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【米国】UAWスト 新車価格上昇懸念も「ほかに優れた車多い」

米国最大級の労働組合UAW(全米自動車労働組合)による自動車メーカー3社に対するストライキが拡大する中、消費者団体コンシューマー・リポートは10月2日、市場への影響を考察する記事を掲載し、新車価格について「現在は安定しているが、ストが長引けば状況が変わる可能性がある」との見解を示した。一方で「一部のモデルは入手困難になる可能性があるが、ほかに優れた代替車は数多い」とし、消費者は賢明な買い物をするだろうと推察している。

9月15日から始まったストは妥協点を見いだせず、対象となる工場がさらに拡大している。交渉相手はデトロイトに本拠を置くフォード、ゼネラル・モーターズ(GM)、ステランティスの3社。当初は少数のモデルのみ影響を受け、限定的と思われていたが、ストの拡大で人気モデルの供給に影響が出始めているという。

ストの対象となったミシガン州のGM工場では、同団体が推奨するビュイック・エンクレイブとシボレー・トラバースを生産。同じくストが実施されるシカゴのフォード工場はフォード・エクスプローラー、リンカーン・アビエーター、ポリス・インターセプター・ユーティリティを生産するが、これらモデルは同団体の推奨対象ではないという。

コンシューマー・リポートは「一部の新車やトラックは入手が困難になる可能性があるが、幸いなことに影響を受けるモデルに代わる、優れた推奨モデルが数多くある」とコメント。ストにより自動車市場が不安定になっても「消費者はコロナ禍と同じように賢明な買い物をするだろう」と推察している。

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