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<英国>ダイソン、グッバイ!コード付き掃除機 開発終了へ

英国の消費者団体Which?

英国の消費者団体「Which?」は3月6日、英家電大手ダイソンがコード付き掃除機からの撤退を表明したと伝えた。コードレス掃除機の最新モデル「ダイソンサイクロンV10」を発表する中で、創業者で開発者のジェームズ・ダイソン氏が開発終了の意向を示した。

ダイソン氏は「V10」の性能が向上していることを強調。「非常に軽く、強力で、家のあらゆる場所をディープに掃除できるようになった。これがコード付きモデルの開発を終了する理由だ」と説明した。販売中の製品については「今後も引き続き利用可能だ」とし、販売は継続するものの現行モデルが同社にとって最後のコード付き掃除機になる模様だ。

ダイソンの英国サイトでも、同氏は「新しい時代に入った。25年の道のりを経て、コードレス掃除機はコード付き掃除機の吸引力を持つまでに至った」とアピール。「コードの付いた掃除機よ、さようなら(Say ‘Goodbye’ to big corded vacuums)」と決別を宣言していた。

コードレス掃除機について、Which?は「軽量で使いやすく、汎用性が高い上、車内や狭い場所を掃除するのに便利だとして人気が高まっている」と分析。住宅の小型化、カーペットを敷いた床の不人気化、人口の高齢化などの傾向も普及を後押ししたとみている。Which?メンバーを対象とした昨年度調査では、半数がコードレス掃除機を所有していた。

コードレス掃除機はコード付き掃除機に課せられた厳しい規制の対象外。既存・新興メーカーの参入が相次ぎ、性能の劣る製品も出回っているという。Which?は「高性能な製品は少なくとも200ポンド以上するので、価格を重視するならコード付きを選ぶのがベストだ」とアドバイスしている。ちなみにダイソン「V10」は最も安い「アニマル」モデル(ペットのいる家庭向け)でも399.99ポンドする。

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