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新生活のスタートへ、若者たちにメッセージ 消費者庁

消費者庁

この4月から新生活をスタートさせる大学生や新入社員などへ向けて消費者庁は3月20日、安全・安心な生活を送るためのポイント10項目を掲げたチラシを作成。被害防止へのメッセ―ジを発表した。岡村和美長官は若者トラブルの防止を訴えつつも、「若者に限らず全ての消費者に共通の注意点」としてチラシの活用を呼びかけた。チラシは消費者庁ウェブサイトからダウンロードできる。

岡村長官は、チラシ配布先として、大学生協、リユース団体、不動産賃貸関連団体をあげた。日本経団連にも送付し、各企業の新入社員オリエンテーションなどで活用されることを期待するとしている。

チラシは「安全・安心な新生活をスタート」(事故防止の5つのポイント)と題するものと「新生活スタート応援」(契約時に注意したい5つのポイント)をテーマにしたものが表裏印刷された両面刷の1枚形態。「安全」と「取引」の分野での注意点として提示されている。

「事故を防止するために」と題した「安全」面では、「家電製品は取扱説明書をしっかり読もう」「中古品は製造年や保証の確認を忘れずに」「家具の組み立ては正しい手順で安全に」「お部屋の設備の安全確認を」「自炊時は、手洗いや加熱の徹底を」という5項目。「契約時の注意」を訴える「取引」面では、「計約判断は慎重に」「ローン(借金)はよく考えて」「インターネット通販は事業者・内容を事前にチェック」「知らない人のSNS情報は確認をしっかりと」「エステや美容医療を受けるときはよく考えて」という5項目を提示している。

その上で、「契約前と話が違う」「クレジットや借金で困った」「これってネットトラブル?」などの悩みに直面したら迷わず消費者ホットライン「188」に電話するよう呼びかけている。

春は若者被害が増加する季節。その被害の防止を目標に、4月へ向けてチラシ作成・配布・啓発は消費者庁初の試みとなる。

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