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丸形LEDランプ、取り付け不可の器具も 北海道テスト

LED照明器具はもちろん蛍光灯照明器具にも取り付けられる丸形LEDランプについて、使用できない蛍光灯照明器具があるとして、北海道立消費生活センターが注意を呼びかけた。リモコン付きのものや点灯操作時に電子音が鳴るタイプのものが該当し、ランプを購入する際は表示をよく確認するようアドバイスしている。

価格は高いがランニングコストで優位に立つ丸形LEDランプ。左から30形、32形。右は蛍光灯(北海道立消費生活センター提供)

蛍光灯照明器具にも使用できる丸形LEDランプは一部のメーカーが販売しているもので、今回テストしたのはアイリスオーヤマ6銘柄(30形3銘柄、32形3銘柄)とヤマダ電機の1銘柄(32形)の計7銘柄。蛍光灯(NECライティングのホタルック)2銘柄と比較し、品質や省エネ性能などを調べた。

丸形LEDランプの照度、電圧変動などはいずれも問題なく、全銘柄とも不具合や故障もなかった。気になる省エネ効果のテストでは、丸形LEDランプの消費電力は蛍光灯の半分以下。価格は蛍光灯(約1300円)の2.8~3.5倍(3650~4660円)するが、寿命は4万時間と約4倍の長さだった。1日8時間使用した場合のLEDランプ寿命までの維持費(購入代金や電気代)は、蛍光灯が8万円を超えるのに対し、LEDランプは4万円以下と経済的だった(電気代は30円/kWh換算)。

テストしたランプはいずれも蛍光灯照明器具に取り付けることができ、LED照明器具に交換することなく使用できた。ただし、リモコン付きのものや点灯操作時に電子音が鳴る蛍光灯照明器具では使用できないものがあったほか、取り付け方法もメーカーによって異なっていた。

最近はスリムタイプのFCL(管径16.5ミリメートル)対応製品も販売されるようになり、さらに導入しやすくなった丸形LEDランプ。北海道立消費生活センターは「蛍光灯からLEDランプに取り替えた場合、暗く感じることがある。明るさや取り付け方法などを含め、購入時によく確認してほしい」と呼びかけている。

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