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【香港】消費者視点の報道を讃える表彰制度に最多エントリー

香港消費者委員会

消費者問題に関する報道を表彰する第18回コンシューマー・ライツ・レポーティング・アワード(CRRA)に過去最多となる259件のエントリーがあり、7月31日に受賞者表彰式が行われた。

CRRAは消費者団体の香港消費者委員会と香港ジャーナリスト協会、香港プレス写真家協会の共催。2008年に表彰制度が始まり、今年で18回目。昨年に門戸を開放したWebメディアからのエントリー数が倍増し、今回は過去最多の259件の応募があった。

テキスト媒体で金賞を受賞したのは、消費者製品がもたらすマイクロプラスチック汚染に関する報道。研究機関、大学、環境団体など幅広いインタビューに基づいて記事を構成。客観的で貴重なデータを消費者に提示し、香港政府の環境対策の遅れを指摘した点が評価された。

調査分野での受賞は、法の網をかいくぐった不動産投機の実態に迫った報道で、これを機に政府は法改正に動き出すことになった。プレス写真のカテゴリーでは、香港フード・フェスティバルのワンシーンを激写したフォトレートが金賞。そこには祭りの後に残された膨大なゴミが撮影されていた。そのほか「ファスト・ファッションが招く過剰消費」や「無届け屋台の危険性」「プラスチック包装の問題点」などの報道が各賞を受賞するなどした。

CRRAは香港のジャーナリストにとって最も栄誉ある賞の一つ。香港消費者委員会は「メディアは社会を監視する目であり、消費者委員会の密接なパートナーでもある。消費者の権利を世に訴え、望ましくない貿易慣行に立ち向かう勇気をうれしく思う」と歓迎した。

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