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中古品で思わぬ事故 ガス器具の設置、専門業者に依頼を

知人からもらったり、リサイクル店で購入したりした中古品による製品事故が2017年度までの5年間に少なくとも182件起きていることが8月23日、NITE(製品評価技術基盤機構)の調べでわかった。誤った使用・設置方法による事故が多発。リコール製品と気づかずに使用する事例も確認された。

都市ガス用のガスコンロに誤ってLPガスを供給したため、異常燃焼で炎が大きく立ち上った(NITE再現実験より)

NITEによると、182件の事故のうち147件(約8割)で火災が発生。7人が死亡し、8人が重傷を負っていた。

製品別では、洗濯機や冷蔵庫などの「家庭用電気製品」が114件と全体の63%を占め、次いでガスこんろや石油ストーブなどの「ガス・石油機器」49件(27%)など。原因別では、不適切な設置や誤使用による事故が52件起きていたほか、リコール製品による事故が16件あった。

17年7月には、インターネット通販で購入した中古品のガスコンロのガス接続方法を誤り、ガス漏れが発生。グリル排気口付近から出火する事故が起きた。14年8月には譲り受けた折り畳み自転車の固定調整ボルトが緩んでいたため、転倒して負傷。取扱説明書がなかったため、使用者はボルト固定方法を十分に把握していなかった。

NITEは「中古品は不具合の有無が不明だったり、取扱説明書添付されていない場合が多く、リコール製品と気づかずに使用することもあり注意が必要」と指摘。ガス器具やエアコンなどは専門業者に設置を依頼するとともに手持ちの中古品がリコール製品かどうかを確認するよう呼びかけた。

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