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【香港】鉛混入事件に便乗 浄水器の訪販トラブル相次ぐ

香港消費者委員会

3年前に水道水から基準値を超える鉛が検出され、大騒動となった香港で、浄水器に関するトラブルが多発している。消費者団体の香港消費者委員会は10月15日、健康不安をあおり浄水効果を誇張するなどして高額な契約を結ばせる事例が相次いでいるとして注意を呼びかけた。電解水を飲んだ家族全員が健康被害も起きている。

香港では鉛水事件以降、ろ過装置や浄水器の需要が高まっており、これに便乗した商法が横行している。主な手口は政府機関を装って「水質検査に来た」と訪問し、言葉巧みに高額な浄水器を売りつけるというもの。消費者委には「野菜や果物の残留農薬を除去できると説明されて、電解水装置を3万3千ドル(約46万円)で購入したが、電解水を飲んだ家族全員が2日後に下痢と頭痛になった。飲用にも利用できると言われた」との被害事例も報告された。

消費者委は「セールストークを信じてはいけない。説明に疑問を感じるときは書面などの証拠を保管しておいてほしい」と呼びかけている。

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