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有料老人ホーム110番に深刻相談 終の棲家どう選ぶ🔓

公益社団法人全国有料老人ホーム協会の苦情処理委員会は10月23日から25日までの3日間、「有料老人ホームなんでも相談~有料老人ホーム110番~」を開催した。ホームなどの入居者および入居希望者から相談・苦情・意見・希望などを受け付けた。この「110番」は同協会「苦情処理委員会」が1997年から実施、20年の実績を持つ。毎年幅広い相談を受け付け、事例によっては該当ホームに対し指導・勧告・改善要請も実施する。アドバイスによって解決した問題も多い。来年3月にも110番実施を予定している。

110番には入居者・家族からの深刻な相談も(10月23日、全国有料老人ホーム協会にて)

今回も「相談をよく聴きとり適正な対応ができるよう」1部屋に電話器1台ずつ3部屋を使い実施された。同協会・事業推進部では「12月中に相談内容の速報をまとめる」とし、超高齢社会の進展を踏まえ、苦情事例が適正に現場改善に寄与するよう働きかけていく。今回も協会登録機関以外のホームに関する相談も目立ち、入居者と家族だけではなく、ホーム側からの相談も寄せられた。

「終の棲家はどうあるべきか」――。超高齢社会の到来は衣食住すべてに重大な影響をもたらす。特に高齢者施設への入居は、生活拠点の変更による環境激変と、地域コミュニティ感喪失による不安増長の要因にもなりかねない。施設事業者には、消費者への適切な情報提供と、苦情相談対応を踏まえた迅速な改善措置が求められる。

全国有料老人ホーム協会の「苦情処理委員会」は10月23日から25日までの3日間、「有料老人ホーム110番」を開催。当該会員ホームだけではなく、「サービス付高齢者向け住宅」(サ高住)や認知症高齢者グループホームなどの民間施設をはじめ…(以下続く)

(本紙「ニッポン消費者新聞」11月1日号より転載)

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