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粉にダニ、チョコにガ 食品害虫、冬も用心 密閉容器で防除を🔓

東京都健康安全研究センター食品害虫講座

食品害虫についての知識や防ぎ方を知ってもらおうと、東京都健康安全研究センターは11月20日、食の安全都民講座を開催した。定員となる約40人が参加し、観察や実験を体験したほか井口智義主任研究員から防除方法を学んだ。同センターには1年を通じて食品害虫の検査依頼が持ち込まれており、井口さんは「食品をプラスチック容器内に入れて、冷蔵庫で保管できる場合は冷蔵庫内で保管するとよい」とアドバイスした。

(写真上)食品害虫の防除方法を説明する井口智義さん(写真下)代表的な害虫、ノシメマダラメイガの幼虫。食品表面に糸を張る(20日、東京都健康安全研究センターにて)

都内保健所などに寄せられた「食品内の虫混入」相談は、2015年までの10年間に2320件に上り、13年は229件、14年は236件、15年は273件と増加傾向にあった。

また、東京都健康安全研究センターに依頼のあった虫異物の同定検査は、06~17年度までの12年間に184件。6月から9月にかけて増える傾向にあったが、11月に23件(月別で2位)、12月に14件(同8位)、1月に16件(同5位)と冬場の依頼も目立った。食品別では定食などの「複合調理品」が50件と最も多く、サラダなどの「農産加工」34件、「パン・菓子類」33件、などの順。混入していた虫はショウジョウバエなどの「ハエ類」が50件で最多、以下、「ガ類」47件、「甲虫類」29件、「ゴキブリ類」18件、「ハチ・アリ類」10件、「カメムシ類」7件などと続いた。ハエ類や甲虫類、カメムシ類では成虫の混入が多くを占めたが、ガ類やゴキブリ類では幼虫の混入も目立ち、井口さんは「幼虫が見つかった場合は施設内で繁殖している可能性が高い」と指摘した。

代表的な食品害虫のノシメマダラメイガは粉類、菓子類、ナッツ類…(以下続く)

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