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床下工事をしつこく勧誘 埼玉県が処分、初の業務禁止命令も

赤信号

「無料点検をしている」などと高齢者宅を訪問し、床下工事などを執拗に勧誘していたなどとして、埼玉県は12月7日、入間市の訪問販売業者「光安(みつやす)住建」に対し、特定商取引法違反(迷惑勧誘など)で12カ月の業務停止命令を行った。また、個人事業者にあたる小松拓矢代表に対して、12カ月の業務禁止命令を出した。

埼玉県が同法に基づく業務禁止命令を出すのは今回が初めて。

県消費生活課によると、同社は「床下収納庫はありますか。ちょっと見せてください」などと勧誘目的であることを告げずに高齢者宅を訪問。点検を断っているのに何度も勧めたり、長時間にわたって契約を結ぶよう勧誘したりするなどしていた。また、「このままだといつ屋根が落ちてくるかわかりませんよ」などと不安をあおるなどしていた。

同社は2016年5月頃の開業。この時期から県内の消費生活センターに相談が寄せられ始め、今年11月までに計77件あった。そのうち68件が契約済みで、平均契約金額は104万円。相談者の平均年齢は76.7歳だった。

県が特商法に基づく処分を行うのは今年度3件目。2017年12月施行の改正特商法に基づく個人への業務禁止命令を、県が行うのは今回が初めてとなる。

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