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【米国】チョコだけじゃないペットの中毒 医薬品や洗剤も多発

コンシューマーリポート

米消費者情報誌コンシューマー・リポートは2月24日、ペットに有害な食べ物をリスト化し、医薬品や洗剤、電池にも気をつけるよう呼びかけた。同誌は「飼い主は犬からチョコレートを、猫からユリを遠ざけることは知っているが、ペットを危険にさらす可能性のある家庭用品はほかにもある」と指摘している。

米動物虐待防止協会にある動物中毒管理センターのディナ・ウィスマー氏によると、2016年の中毒相談件数は18万件を超えたという。

ペット(犬と猫)が食べて体調不良となった製品で最も多かったのが人が服用する医薬品。甲状腺薬やアセトアミノフェン、イブプロフェン、非ステロイド系抗炎症薬(アスピリンなど)などで中毒が報告された。フレーバーの付いた医薬品の場合、子犬が食べつくしてしまう恐れもあるという。

次いで食品。チョコレートはよく知られているが、キシリトールを含んだお菓子は特に要注意。犬にはぶどうやレーズン、玉ねぎ、にんにくも気をつける必要がある。

また、洗剤も中毒を引き起こす一般的な製品。濃度にもよるが、胃や足、口などが化学やけどになるおそれがある。そのほか電池やペンキにも要注意。さらに殺虫剤や殺鼠剤も間接的に危険だとし、殺鼠剤を食べたネズミを猫が食べて中毒になる事例があると指摘した。

こうした危険な食品・製品は密閉容器に入れて、ペットが触れられない場所に厳重に保管するよう呼びかけている。

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