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災害に備え!1週間分の食品備蓄を 農水省が実践ガイド作成

農水省は3月7日、食品の家庭備蓄を呼びかける「災害時に備えた食品ストックガイド」を作成した。備蓄に適した食品の選び方や収納方法、災害時に役立つレシピなど実践的な内容が盛り込まれている。昨年12月から4回に渡り開催した「あって良かった!食料の家庭備蓄懇談会」の成果をまとめたもので、農水省ホームページから閲覧できる。

無理せず食品備蓄に取り組めるよう工夫されたガイド。変化に富んだおいしい食事は被災時に大きな支えになるという

災害発生からライフライン復旧まで1週間以上を要するケースが多くみられるため、ガイドでは1人当たり最低3日~1週間分の食品を備蓄するよう推奨。地域の状況や家族構成、使い勝手などを踏まえて非常食品と日常食品をバランスよく備えることが重要だとし、消費しながら買い足して一定量を備蓄する「ローリングストック法」の実践を呼びかけた。

また、災害時は炭水化物ばかりになりがちなため、たんぱく質補給に缶詰めの活用を推奨。ビタミン・ミネラル・食物繊維の補給にドライフルーツや野菜ジュース、日持ちする野菜(ジャガイモやカボチャなど)の常備も呼びかけた。災害時に水は飲料用と調理用に1人1日3リットル必要で、保存水と呼ばれる長期保存型の水の備蓄を推奨。温かい食事は体を温め、緊張感や不安も和らぐことから、カセットコンロとやかん・鍋も準備しておくとよいとしている。

ガイドはカラー、20ページの構成。包丁と火がいらない和え物、水無し乾物パスタといった簡単レシピも収録されている。乳幼児や高齢者、慢性疾患・食物アレルギーの人向けに「要配慮者のための災害時に備えた食品ストックガイド」も作成している。

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