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【豪州】セルフレジ、不器用な人には苦痛 消費者団体が体験記

豪州消費者団体Choice

レジ待ち緩和などのメリットがあるとして、スーパーで導入が進むセルフレジ――。不器用な人にとっては時間がかかり、とても便利とはいえないようだ。消費者団体CHOICEは5月13日、ショッピング分野の政策担当者による体験記を掲載し、悪戦苦闘ぶりを紹介した。

アシュリー・アイルデール氏(男性)は「なぜ私はセルフレジを使うのが嫌なのか」というテーマで体験記を寄せた。同氏はセルフレジと毎週格闘していると報告。商品のスキャンに手間取るようで、不器用にレタスやトマト缶をスキャンする時の苦痛を吐露した。

スーパー側は人手を減らすことができるため、セルフレジの導入に積極的。アイルデール氏はスキャンの作業中、「人件費削減はスーパーの利益につながるが、労働を肩代わりしている私は商品の割引という形で恩恵を受けているのだろうか」と疑問を感じるという。

一方で、ふと周りを見ると不器用なのは自分だけだと気づくといい、自分よりも後ろに並んでいた客がチェックアウトしている姿を目にする。その時は自己嫌悪に陥るという。チェックアウトを済ませた時は開放感にひたるものの、スーパーを後にする際、買い込んだ食料品の重さ以上に心が沈むとつづっている。同氏は「スキャンに時間がかかる人にとって、セルフレジは本当に便利なのか疑問だ」と主張するものの、これからも格闘は続くようだ。

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