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高カカオほどポリフェノール多い傾向 チョコレートをテスト

ポリフェノールを多く含むとうたう高カカオチョコレートについて、北海道消費者協会が含有量テストを実施した。高カカオほどポリフェノールが多く含まれる傾向にあったが、カフェインとよく似た興奮作用や利尿作用などがあるテオブロミンの含有量も大きくなることがわかった。同協会は「カカオにテオブロミンが含まれていることはあまり知られていない。幼児や高齢者など敏感な人は高カカオチョコレートの取り過ぎには注意した方がいい」とアドバイスしている。

テストを行ったチョコレート12品。高カカオほどポリフェノールもテオブロミンも多い傾向にあった(写真は北海道消費者協会提供)

テストしたのは森永、ロッテ、不二家、明治が発売する12商品の15点(1商品は4種類のチョコレートが入ったもの)。そのうちカカオ分の表示があったのは9点で、最も低い検体は27%、最も高い検体は95%だった。

カカオポリフェノール含有量は最小がチョコレート100グラム当たり533ミリグラム(森永「DARSダース/ミルク」)、最大が3247ミリグラム(明治「チョコレート効果CACAO95%」)で約6倍の差があった。カカオ分の表示値が大きいほどカカオポリフェノール含有量も大きくなる傾向があり、表示値と測定値に大きな違いはなく、表示に関する問題はなかった。

一方、テオブロミン含有量は最小が137ミリグラム(森永「DARSダース/ミルク」)、最大が1141ミリグラム(明治「チョコレート効果CACAO95%」)で、その差は約8倍だった。カカオ分の表示値が大きいほどテオブロミン含有量も大きくなる傾向があった。

同協会は「どの食品についても言えることだが、取り過ぎや偏食はおすすめしない。ポリフェノールのためにチョコレートを偏って取り過ぎるとカロリーの取り過ぎになる。食生活のバランスを考えて食べてほしい」と話した。

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