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クラウドファンディングによる初のマイクロプラ調査へ 神奈川

ごみ

神奈川県は9月6日、クラウドファンディングで調達した費用をもとにした相模湾沿岸のマイクロプラスチック調査を実施すると発表した。県としては初のクラウドファンディング研究となる。現在、マイクロプラスチックを採取するボランティア20人を募集中。調査を通じて相模湾の汚染分布マップを作成するとしている。

学術系クラウドファンディングサイト「academist(アカデミスト)」を通じて支援を呼び掛けたところ、7月9日からの約40日間に57人が名乗りをあげ、目標額の100万円を達成した。支援者には金額に応じて、研究報告レポートの贈呈や研究室見学、Webサイトへの名前掲載などの返礼を行う。

来年2月までに一般参加によるマイクロプラスチックの採集と材質分析を実施し、3月をめどに汚染分布マップを作成する。マップ公開後は発生源対策を進めていく。

神奈川県環境科学センターのこれまでの調査によると、海岸に漂着したマイクロプラスチックは地域ごとに材質や量が異なり、久里浜ではポリスチレンが、高浜台ではポリエチレンが多く漂着していたという。海に注ぎ込む河川上流での発生源の違いなどにより差異が生じているとみられ、今回の調査でさらなる実態解明を進めたい考えだ。

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