サイトアイコン WEBニッポン消費者新聞

【豪州】消費者団体に配送された新品冷蔵庫、17%が初期不良

豪州消費者団体Choice

豪州の消費者団体CHOICE(チョイス)は10月8日、商品テスト用に購入した冷蔵庫の17%に初期不良があったとして、到着時に温度テストを行い、正常に機能するか確認するよう呼びかけた。同団体は「冷蔵庫は高額な上、10年以上使用する家電製品。不具合に気付かずに使い続けると、長期間悩まされることになる」と指摘している。

チョイス・ラボ(商品テスト室)では年間最大40台もの冷蔵庫をテストしているが、直近12カ月に購入した冷蔵庫の17%(およそ5台に1台)が到着時に「作動しない」「明らかな不具合があった」「表示通りの省エネ性能・保冷機能を発揮しない」などの初期不良が見つかった。白物家電のテスト担当者は「我々は可能な限り消費者と同じ購入方法・配送プロセスを経てテスト品を入手している。我々が経験したことと同じように、すべてのオーストラリア人が初期不良に悩まされている可能性がある」と指摘した。

特に注意が必要なのは保冷機能の不具合。温度計で調べない限り気付くことは難しく、「使い始めるときに必ず冷蔵庫と冷凍庫が適温になるかどうかを確認してほしい」と強調。牛乳などがいつもより早く傷む場合は故障の兆候だと指摘した。

エネルギー性能については電力計が必要だが、消費者が入手するのは難しい。同団体は「冷蔵庫は家庭内のエネルギー消費量の約8%を占める。故障かどうかを判断するには電気料金の推移を確認するしかない」とし、気づかないと大きな損害を受ける可能性があると指摘した。不具合が見つかった場合はすぐに購入店に連絡し、必要に応じて返品や交換対応を求めるよう呼びかけた。

モバイルバージョンを終了