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【英国】消えるベビー用品店、ベビーカーの試乗が困難に

英国の消費者団体Which?

オンラインショッピングの台頭によりベビー用品店が苦境に陥っている。英国では11月に老舗ベビー用品チェーン「マザーケア(Mothercare)」と有名ベビーブランド「ママス&パパス(Mamas&Papas)」が経営破綻や事業整理に追い込まれた。街の大通りからベビー用品店が次々と消える事態になり、英国の消費者団体Which?は「ベビーカーやチャイルドシートは購入前の試乗が不可欠な商品。保護者にとっては不便になるが、他の小売店に出向き、製品を確かめてから購入するようにしてほしい」と呼びかけた。

Which?や地元メディアによると、マザーズケアは昨年夏以降、赤字だった55店舗を閉鎖して再建を目指したが、今月4日に経営破綻し、国内に残る79店舗を順次閉鎖すると発表した。これを追うように8日、今度はライバルのママス&パパスが事業再生に向けた管理下に入り、即座に6店舗を閉鎖。残る26店舗は通常通り営業を続け、生き残りをかけるという。

Which?は対象店舗のギフトカードを使い切るよう呼びかけるとともに、「保護者にとって店選びが大幅に狭まる結果となったが、適切なサービスを提供している小売り店舗で購入することを推奨する」とコメント。英国とアイルランドに460店舗以上を展開する「ハルフォーズ(Halfords)」や無料相談が充実した「ジョン・ルイス(John Lewis)」などを紹介した。

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