サイトアイコン WEBニッポン消費者新聞

西友、店内でレタス栽培し即販売 “店産店消”をアピール

西友は2月26日、店内の植物工場で作った採れたてのレタスを野菜売り場で販売する“店産店消”の取り組みを始めた。産地や生産者を知りたいという消費者ニーズにも対応した。天候に左右されない価格・品質・供給量と抜群の鮮度をアピールし、集客につなげたい考えだ。

3階テナントスペースの一角に設置された植物工場。工場内で袋詰めして地下1階の野菜売り場で販売する(26日、西友上福岡店にて)

植物工場は西友上福岡店(埼玉県ふじみ野市)の3階テナントスペースに設置。植物工場の開発を手掛けるベンチャー企業プランツラボラトリー(東京都港区)がテナントとして入居し、生産したレタスを西友に卸す仕組み。約45坪と手狭なエリアながら1日当たり240株を安定生産していく。

上福岡店の岡山敏尚店長は「野菜売り場では産地や生産者、農薬の使用の有無を把握できる商品が好まれている。こうしたニーズに応え、店産店消の鮮度抜群のレタスを販売できるのは我々としても喜ばしいことだ」と期待感をにじませた。また、プランツラボラトリーの湯川敦之代表は「西友からチャンスをいただき屋内での初めての取り組みとなる。作った野菜をすぐに売り場で販売できることに非常に魅力を感じる」とコメント。今後は栽培品種を4種類に増やし、供給量も拡大させたいと意欲を示した。

西友上福岡店は地下1階が食品売り場、1階が日用品、2階から4階がテナントスペースとなる大型店。インターネット通販の台頭に伴い、テナント誘致が困難となる中、由佐奈穂子不動産部長は「新たなテナント戦略として屋内の植物工場に目を付けた。西友はスーパーマーケットを一番の生業としているのでシナジー効果を期待できる」と語った。

レタス(グリーンリーフ)は水耕・無農薬栽培で、1株137円(税別)。物流エリア内の小手指店(埼玉県所沢市)、西荻窪店(東京都杉並区)、オズ大泉店(東京都練馬区)、光が丘店(東京都練馬区)でも販売するという。

モバイルバージョンを終了