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【米国】ウォッカで消毒、効果なし メーカーなど警告

新型コロナウイルスの感染拡大により手指消毒剤の品切れが相次ぐ中、米国ではウォッカを使った自家製消毒剤の作り方がSNS上で広まり、酒類メーカーが打ち消しに追われている。ウォッカのアルコール度数はおよそ40%。CDC(米疾病対策センター)は最低でも60%の濃度が必要としており、各社は「ウォッカの多くがCDCの推奨レベルに達していない」と警告している。

自家製消毒剤の完成を報告するツイッター投稿にコメントする形で、警告を発するティトス

米消費者情報誌コンシューマーリポートによると、ティトス(Tito’s)やスミノフ(SMIRNOFF)など数社がツイッターなどを通じて警告を発し、「市販のウォッカの8割はコロナウイルス対策に必要なアルコール度数に達していない」などと呼びかけた。コンシューマーリポートは効果が得られるアルコール度数として「70%が必要」としている。

米国では様々な消毒剤の作り方が拡散していて、同誌は「自分で作った消毒剤は効果や安定性、安全性が担保されておらず、誤った安心感を得られるだけだ」として使用しないよう呼びかけた。酢を使った自家製消毒剤も人気だが、「コロナウイルスに効果があるという科学的な証拠がない」と指摘している。

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