【米国】ウォッカで消毒、効果なし メーカーなど警告

新型コロナウイルスの感染拡大により手指消毒剤の品切れが相次ぐ中、米国ではウォッカを使った自家製消毒剤の作り方がSNS上で広まり、酒類メーカーが打ち消しに追われている。ウォッカのアルコール度数はおよそ40%。CDC(米疾病対策センター)は最低でも60%の濃度が必要としており、各社は「ウォッカの多くがCDCの推奨レベルに達していない」と警告している。

ティトス

自家製消毒剤の完成を報告するツイッター投稿にコメントする形で、警告を発するティトス

米消費者情報誌コンシューマーリポートによると、ティトス(Tito’s)やスミノフ(SMIRNOFF)など数社がツイッターなどを通じて警告を発し、「市販のウォッカの8割はコロナウイルス対策に必要なアルコール度数に達していない」などと呼びかけた。コンシューマーリポートは効果が得られるアルコール度数として「70%が必要」としている。

米国では様々な消毒剤の作り方が拡散していて、同誌は「自分で作った消毒剤は効果や安定性、安全性が担保されておらず、誤った安心感を得られるだけだ」として使用しないよう呼びかけた。酢を使った自家製消毒剤も人気だが、「コロナウイルスに効果があるという科学的な証拠がない」と指摘している。

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. ミツカン味ぽん
    ミツカンが1970年代から提案を続けている「焼肉×味ぽん」が最強の組み合わせであることが、味覚センサc
  2. トウモロコシ
    米国の消費者団体コンシューマー・リポートが「驚くべき健康効果を持つ7つの食品」の一つとして、ポップコc
  3. 消費者庁
    消費者庁は1月1日に発生した能登半島地震に関連した消費生活相談について、地震発生後1カ月間(1月1日c
  4. 日本生活協同組合連合会
    日本生活協同組合連合会が注力するエシカル消費対応商品の販売が好調だ。2023年度の総供給高(売上高)c
  5. 英国の消費者団体Which?
    獣医療業界の価格設定や治療に関する情報が不透明で、消費者が最善の決定を下せる状況にないとして、英競争c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る