廃家電4品目の排出が便利に 家電製品協会とSG関連会社が協定
- 2025/10/21
- くらし
家電リサイクル法に基づきリサイクルが義務付けられている廃家電4品目をめぐり、家電製品協会とSGホールディングスグループのSGムービング(東京都江東区)は10月16日、消費者の排出利便性向上を目的とした連携協力協定を締結した。両者は、小売業者への引取依頼が難しい「引取義務外品」の収集運搬サービスを普及拡大していく。
廃家電4品目とは「エアコン」「冷蔵庫・冷凍庫」「洗濯機・衣類乾燥機」「テレビ」のこと。これらは法律でリサイクルが義務付けられており、消費者は排出時に家電小売業者に引き取ってもらったり、指定引取場所へ運搬したりする必要がある。しかし、購入した業者がわからない、業者が廃業した、遠すぎる、などの理由で引取を依頼することができない「取引義務外品」が発生しており、社会的な課題となっていた。
協定に基づき、家電製品協会はWEBサイトや家電リサイクルコールセンターを通じてSGムービングの収集運搬サービスを紹介し、消費者の排出に伴う利便性向上を図っていく。同サービスは、インターネットや電話での引取申し込み、家電リサイクル券の発行、家の中からの搬出、メーカーへの引渡しまでをワンストップで依頼できる仕組みとなっている。
協会は「少子高齢化の進展により、高齢者や単身者が大型家電を設置場所まで運ぶということが難しくなっている。業者が自宅から搬出してくれるという点も大きいな利点だ」と述べている。