廃家電4品目の排出が便利に 家電製品協会とSG関連会社が協定

家電リサイクル法に基づきリサイクルが義務付けられている廃家電4品目をめぐり、家電製品協会とSGホールディングスグループのSGムービング(東京都江東区)は10月16日、消費者の排出利便性向上を目的とした連携協力協定を締結した。両者は、小売業者への引取依頼が難しい「引取義務外品」の収集運搬サービスを普及拡大していく。

廃家電4品目とは「エアコン」「冷蔵庫・冷凍庫」「洗濯機・衣類乾燥機」「テレビ」のこと。これらは法律でリサイクルが義務付けられており、消費者は排出時に家電小売業者に引き取ってもらったり、指定引取場所へ運搬したりする必要がある。しかし、購入した業者がわからない、業者が廃業した、遠すぎる、などの理由で引取を依頼することができない「取引義務外品」が発生しており、社会的な課題となっていた。

協定に基づき、家電製品協会はWEBサイトや家電リサイクルコールセンターを通じてSGムービングの収集運搬サービスを紹介し、消費者の排出に伴う利便性向上を図っていく。同サービスは、インターネットや電話での引取申し込み、家電リサイクル券の発行、家の中からの搬出、メーカーへの引渡しまでをワンストップで依頼できる仕組みとなっている。

協会は「少子高齢化の進展により、高齢者や単身者が大型家電を設置場所まで運ぶということが難しくなっている。業者が自宅から搬出してくれるという点も大きいな利点だ」と述べている。

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. network
    家電リサイクル法に基づきリサイクルが義務付けられている廃家電4品目をめぐり、家電製品協会とSGホールc
  2. 東京都庁
    エスカレーター利用時に転倒などの事故で救急搬送される人が年間約1400人いることから、東京都は10月c
  3. NOVA不当表示
    英会話教室「NOVA」の入会キャンペーンにおいて不当な表示を行ったとして、消費者庁は10月17日、教c
  4. ◎返品対応の重要性強調 「ブランド力向上につながる」 全米小売業協会(NRF)は10月15日、今年c
  5. 消費者庁
    屋内施設で行われる音楽イベントの出入り口付近が混雑して将棋倒しとなり、大規模な事故が起きる可能性があc

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る