来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6月に横浜で開催される国際葬儀連盟「世界大会」への準備を進めていくことを確認した。全葬連は約90カ国が加盟する世界葬儀連盟の会長を担っている。訪日外国人も増える中、全葬連の取組が内外から注目されている。

全葬連第44回通常総会懇親会

消費者トラブル防止などの事業展開を提示する石井時明全葬連会長(21日)

全葬連は経産省による葬祭業界唯一の認可団体。都道府県が認定する各地60近い葬祭事業者協同組合の連合体で、会員事業者数は1340社を超える。地域密着型事業を特徴とし、会員事業者は「事前相談」にも積極的だ。消費者トラブル防止への「葬祭業サービスガイドライン」を提示し、その遵守を事業方針の一つに置く。ガイドラインの社会的周知へ向けマーク制度の普及を図っている。

5月21日の第44回総会では、消費者の信頼性確保と事業活動の健全発展を確認するとともに、来年6月に横浜市で開催される国際葬儀連盟世界大会への取組方針も確認された。

総会後の懇親会には国会議員はじめ、関係交流団体代表も参加。石井時明会長は「葬祭業には登録制度も参入規制もなく、インターネットを使った様々な業種からの新規参入も目立つ。それだけに消費者トラブル防止と業界健全発展への当連合会の事業活動は重要となっている。来年の国際葬儀連盟の世界大会へ向け取り組むべき活動も多い。海外葬祭業者の日本での研修要請もあり、国内外の期待に応えていきたい」と述べた。

国際葬儀連盟の会長は全葬連副会長の北島廣さんが担っている。

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. 日本生活協同組合連合会
    日本生活協同組合連合会が注力するエシカル消費対応商品の販売が好調だ。2023年度の総供給高(売上高)c
  2. 英国の消費者団体Which?
    獣医療業界の価格設定や治療に関する情報が不透明で、消費者が最善の決定を下せる状況にないとして、英競争c
  3. 東京都消費者被害救済委員会
    ◎新会長に沖野眞巳・東大大学院教授を選任 東京都消費者被害救済委員会(委員24人で構成)は2月6日c
  4. 国民生活センター
    ◎典型的な高齢者被害 相談、前年の3倍 高齢者を狙った消費者被害が深刻化する中、今度は「給湯器」のc
  5. コイン
    米国の消費者団体や金融関連の非営利団体など22団体は連名で3月6日、大手銀行キャピタル・ワンによるクc

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る