サイトアイコン WEBニッポン消費者新聞

【米国】鍵付きチェストで子ども3人死亡 閉じ込められ窒息

米消費者製品安全委員会(CPSC)は5月27日、ふたを閉じると自動でロックする「キャバリア(Cavalier)」ブランドの木製チェスト(たんす)でこれまでに子ども3人が死亡したと発表した。窒息事故を防ぐため、製品から掛け金や鍵を取り外すよう警告した。

子どもの窒息事故が起きているキャバリアブランドのチェスト(Cavalier cedar chests)の一例。複数のモデルがある(CPSCプレスリリースより)

CPSCや消費者情報誌コンシューマーリポートによると、チェストは杉製。1900年代初頭に当時のキャバリアコーポレーション(旧テネシーファニチャーカンパニー)が販売し、現在はアンティークショップや中古品店、古着屋、ネットオークションなどを通じて流通しているという。同社はすでに廃業しているため、リコールが実施されていない。2004年~2019年に3人の子どもがチェストの中に閉じ込められ、窒息死した。

様々なタイプの製品が販売されているため、家庭内のチェストを確認して必ず鍵を外すよう警告。製品を転売・出品する場合も、鍵を取り外しておくよう呼びかけた。警告に至った経緯について、CPSC広報担当者は「最近になってチェストに関連する致命的案件を把握した」と説明している。

モバイルバージョンを終了