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コロナ給付金詐欺50件超す 国民生活センター注意呼びかけ

国民生活センター

国民生活センターは5月1日から31日までの「新型コロナウイルス給付金関連消費者ホットライン」に寄せられた相談概要をこのほど公表した。1カ月で給付金関連で2721件の相談が寄せられ、うち「給付金手続きを代行するのでマイナンバーカードを貸して」などの詐欺と思われる相談件数が51件あったことを明らかにした。同センターは暗証番号、口座番号、通帳、キャッシュカード、マイナンバーは「絶対に教えないこと、渡さないこと」と消費者に注意を呼びかけけている。

国民生活ンセンターは、5月1日から給付金関連の「消費者ホットライン」を開設。6月2日、5月31日までの1カ月間の相談受付状況を公表した。

それによると、1カ月間に同相談窓口に寄せられた相談は2835件、特別定額給付金10万円に関する手続きや申請方法などの相談が2712件。その中で「詐欺が疑われる相談件数」は51件だった。次のような例だ。

「見知らぬ女性2人が自宅を訪ねてきた。女性は姪の知人を名乗り、特別定額給付金の給付申請に必要なので通帳を預かる、と言った。信用して銀行の通帳とキャッシュカードを見せたところ、通帳とキャッシュカードを持って去った」

これは70歳代女性からの相談。他にも、「自治体の職員から申請を代行するとの電話があった」「給付金の受付番号が届いていないとの電話があり、振込先銀行口座を教えた」「手続きを急いでいる方へ、と書かれた給付金申請書がポストに入っていた」「郵送で申請した直後にSMSが届き、口座番号や暗証番号を入力してしまった」

このような相談が全国から寄せられている。

国民生活センターは「問い合わせがあっても暗証番号、口座番号、マイナンバーなどを絶対に教えないこと」などと注意を呼びかけている。

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