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【英国】ビールを速攻で冷やす方法 「氷と塩」に軍配

ビール

うっかり冷やし忘れたビールを速攻で冷やす方法について、英国の消費者団体Which?が検証した。都市伝説として広がる方法を含め8つの冷却方法をテストした結果、最も効果的だったのは「氷と塩を入れた冷水に入れておくこと」だった。同団体は「間違いなく、冷えたビールを手に入れる最良の方法だ」と推奨している。

冷えたビールを愛する熱心な研究者がテストに志願し、瓶ビールを30分間でどれだけ冷却できるかを調べた。テスト開始前の瓶の表面温度は20.5℃、実験室の室温は22.5℃だった。

いつもと同様、ビールを冷蔵庫で冷やした場合、30分では瓶の表面温度が3.6℃しか下がらず、良い方法とは言えなかった。

破裂の危険があるため推奨できないが、多くの人が実行したことのある冷凍庫に入れる方法は、当然ながら冷蔵庫よりも冷却効果が高かった。瓶をウェットティッシュで覆って冷凍庫に入れると11.6℃低下し、瓶をそのまま入れた場合は12.7℃低下した。

冷凍庫以上に冷却効果が高かったのは「水を張ったバケツに氷を入れる方法」。16.6℃下がり、ビールを爽快に味わえた。

そして最も効果的だったのが「水を張ったバケツに氷と塩を入れる方法」。30分間で18.9℃下がり、ビール瓶の表面温度は1.6℃に。1時間後には氷点下になった。研究者によると、塩水は通常の水よりも氷点が低く、氷点下の冷水がビールをより早く冷やすという。検証ではバケツに張った水に氷1キログラム、塩100グラムを加えて、瓶を完全に沈めた状態にした。

検証した8つの方法のうち最もダメだったのは、(氷なしの)冷水のみで冷却する方法。2.5℃しか下がらず、研究者はぬるいビールを飲むことになった。検証したビールはすべて飲み干したという。

ただし、冷たければ冷たいほど良いというものではなく、アルコール飲料にはそれぞれ適温がある。通常のビールは5~8℃、エキストラコールドビールは0~5℃、シャンパンは8~10℃、白ワインは8~12℃、赤ワインは12~18℃。Which?は「バケツに氷と塩で冷却する方法はアウトドアでも大いに役だつ」と推奨している。

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