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子どもメニューからソーダを排除 米クリーブランド市も条例施行

炭酸飲料

オハイオ州クリーブランド市のレストランで近く、砂糖入り飲料をセットにした子ども向けメニューの提供が禁止される。フランク・ジャクソン市長が7月29日、市議会が全会一致で可決した禁止条例案に署名し、施行が決まった。来年2月1日以降、レストランの子ども向けメニューには、砂糖入り飲料の代わりに、低脂肪乳、水、小サイズの果汁100%ジュースをセットにすることが義務付けられる。

外食産業の子ども向けメニュー問題に取り組み、同市の立法化手続きを支援してきた非営利団体「公益科学センター(CSPI)」は同日、歓迎する声明を発表。「甘いソーダや砂糖入り飲料を子ども向けセットメニューにデフォルトで組み込み、子どもに選択させる方法は、健康的な食事を与えたいと考える保護者の食生活プランを困難にしていた」と指摘した。クリーブランド市もプレス発表で、CSPIを含む40団体に謝意を伝え、「食料品店や生鮮品へのアクセスが限られている地域ではレストランの食事が主要なカロリー摂取源になっている。健康的なメニューの提供は子どもたちの保護につながる」とコメントした。

条例によると、子ども向けメニューに組み込める飲料は、水、スパークリングウォーター(炭酸水)、無脂肪もしくは低脂肪(脂肪分1%)の牛乳、150カロリー以下もしくは最大8オンス(約240ミリリットル)までの果汁100%ジュース。ソーダがどうしても欲しい場合は別途購入する必要がある。

子ども向けメニューから砂糖入り飲料を排除する動きは全米各地で広がっており、ボルチモア、フィラデルフィア、ルイビルなどの郡市のほか、カリフォルニア、ハワイ、デラウェアなどの州が法制化している。

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