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【米国】高校生が高齢者に食料配達 ボランティアが拡大

AARP

新型コロナウイルス感染対策として高齢者の外出自粛が呼びかけられる中、高校生ボランティアによる高齢者宅への食料品配達の取り組みが拡大している。2人の高校生が始めた活動は今や全国に23支部に拡大し、何百人もの高齢者を支援しているという。若者と会話するきっかけにもなっていて、米最大の高齢者組織AARPは「高齢者を感染リスクから防ぐだけでなく、社会的な孤立からも守ってくれている」と伝えた。

ボランティアは「ティーンズ・ヘルピング・シニアーズ」と呼ばれ、高齢者に食料品や医薬品を無料で届ける活動を展開している。メリーランド州モンゴメリー郡の2人の高校生、Dhruv Paiさん(16歳)とMatt Casertanoさん(15歳)が新型コロナ感染拡大の初期に活動を開始し、数カ月で全国ネットワークへと拡大した。ボランティアに参加するためには独自の衛生チェックに合格する必要があり、マスクの着用はもちろんのこと、容器包装の消毒、陽性者との接触の有無の確認などが求められる。

高齢者からは食料品の配達とともに会話を届けてくれるとして大好評だといい、高校生の来訪を心待ちし、ご馳走を用意する高齢者もいるという。

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