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味の素、発売50周年のほんだし刷新 具だくさんみそ汁に対応

味の素は7月7日、今年発売50周年を迎える「ほんだし」をリニューアルすると発表した。具だくさんみそ汁のニーズの高まりを反映し、素材を引き立て、味をまとめておいしく食べられるよう、だしの香りと風味を向上させる。8月下旬から順次発売を開始し、主菜にもなるみそ汁の価値をアピールしていく。

時短・簡単ニーズや食の洋中化を受け、和食メニューの食卓出現頻度は大幅な減少傾向が続いてきたが、2018年度以降、みそ汁の喫食頻度は増加に転じていた。子育て世代を中心に、「忙しいのに簡単手軽に作れる」「野菜がたくさん摂れて栄養がある」などの理由で、これまでの脇役的な存在からメインの「具だくさんおかず」という位置づけに変化したことが背景にあるとみられる。

具だくさんみそ汁の素材を引き立たせるため、だしの香りと風味を向上させた「ほんだし」

こうしたニーズを受け、味の素は9月から「うちの満菜みそ汁」をコンセプトに、具だくさんみそ汁の価値を伝える取り組みを新たに開始する。

これを後押しするのが発売50周年を迎える「ほんだし」のリニューアルだ。具だくさんでもだしが効いて、素材の味を引き立てて、さらに全体の味をまとめてよりおいしく仕上がるよう、かつおの節やエキスを改良し、だしの香り・風味を向上させた。また、パッケージも一新。「おいしさ決める3種のかつお節」「削りたての香り」というキーワードを記載し、原料や品質の特長を表現したほか、四季折々の彩り豊かな和食をイメージさせる華やかなデザインに仕上げた。

同社は「肉や魚、野菜を一つのお椀で食べることができて、主菜にもなるみそ汁の価値を訴求していきたい」としている。

(本紙「ニッポン消費者新聞」8月1日号より転載)

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