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手づくりマスク息できず シルバー川柳20作入選 有老協発表

全国有料老人ホーム協会

「妻が言うひとまず預かる給付金」、「ばあさんの手づくりマスク息できず」――。

公益社団法人全国有料老人ホーム協会(有老協)はこのほど、第20回「シルバー川柳」の入選作品を発表した。全国から1万663作品が寄せられ、うち20作品が入選した。応募作品には新型コロナウイルス感染症を題材とした作品が約11%と最も多く、世相を反映していた。

入選作品には、「要請をされる前から日々休み」、「なぜ吠えるマスク姿の飼い主に」、「テレワークやってみたいが俺無職」、「我が家では濃厚接触とんとなし」、「円満の秘訣ソーシャルディスタンス」など、新型コロナウイルスによる生活の変化をユーモラスにまとめた作品が目立った。

また「肉体や知力の衰え」「子ども、親、嫁」などを題材にした作品も寄せられた。「何をしにここに来たかと考える」、「脳トレを毎日してます探しもの」、「じいちゃんの敵は段差とパスワード」、「ゴミ出しの俺とカラスは顔馴染み」、「妻の留守たっぷり醤油寿司刺身」などの作品だ。

シルバー川柳は、全国有料老人ホーム協会が創立20周年の記念事業として2001年に公募事業を開始。以降、高齢社会や高齢者の日々の生活に関するものであればどんな題材でもよく、応募資格にも一切制限を設けなかったことから全国で注目を集めるようになった。毎年敬老の日(今年は21日)へ向けて発表されてきた。高齢社会の日本の世相を反映する事業として定着している。

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