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【香港】「薄さ」競うコンドーム、あいまい表示多く 改善要求

香港消費者委員会

「超薄」「極薄」など薄さを強調する表示が目立つコンドームだが、明確な基準がないまま記載されている事例が多いことが、消費者機関の香港消費者委員会の調べでわかった。消費者委は「こうした表示から消費者が実際の厚みを判断することは難しい」と指摘し、メーカーなどに改善を求めている。

調査したのは主要9ブランドの30製品。約6割の製品に「薄い」、「超薄」、「極薄」、「シャボン玉並みの薄さ」などの強調表示があり、「極薄」表示のある8製品を測定したところ、厚さが平均0.025~0.057ミリメートルと2倍以上の差があった。

また、8製品には「0.01」「001」「0.02」などの数字が大きく記載されていたが、これらの数字に単位の表記がなく、何を示したものかの説明もなかった。「001」の表示があった2製品を測定したところ、それぞれ0.054ミリメートルと0.055ミリメートルで、実際の厚さと数字に関連性がないことがわかった。

調査では、30製品の厚さが0.019~0.093ミリメートルと4倍以上の差があることも判明した。消費者委は「コンドームの厚さについて、各メーカーが独自に強調表示や数字を表示している。明確な基準がなく、消費者が比較して購入できない」として、統一基準や表示の改善などを要求。消費者には「現状に即して最も実用的なアドバイスをするならば、少量を購入して快適性を試してみることを勧める」としている。

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