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生菓子「駅アイス」、アレルギー表示欠落 男児が入院

赤信号

千葉県は11月19日、道の駅いちかわ(市川市)で販売された生菓子「駅アイス」の一部に、表示が義務付けられているアレルギー物質「乳」の欠落があったと発表した。消費者庁に18日、男児が医療機関を受診したとする保護者からの連絡があり、松戸保健所が調査を行った。保健所は19日、食品表示法に基づき回収を命令。県は購入者に対し、症状が出た場合、すぐに医療機関を受診するよう呼びかけた。

回収される食品は和菓子店「八矢庵」(松戸市)が製造した生菓子の「駅アイス(いちご)」。道の駅いちかわで今年7月1日~11月4日まで、冷凍ショーケースで販売された。回収対象は消費期限が今年12月31日~来年5月1日までのもの(注・実際に商品に表示されていた期限表示を記載)。

県衛生指導課によると、松戸市に住む5歳男児が11月3日、道の駅いちかわで購入した駅アイスを食べたところ、腹痛、嘔吐、じんましん、顔面の発赤を発症。その日のうちに市内医療機関を受診し、そのまま入院した。医療機関ではアナフィラキシーショックと診断され、翌4日に退院したという。

男児は乳にアレルギーを持っており、現在は回復している。健康被害を巡り事業者とやり取りをした後、保護者が18日、消費者庁に連絡。19日に松戸保健所がアレルギー表示の欠落を確認したという。

販売数は現在、保健所が調査中。他に健康被害の報告は寄せられていないという。道の駅で販売されていることから、県は「県外の人も購入した可能性がある」とし、購入者に対し、事業者の回収に応じるよう呼びかけている。

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