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米アマゾンとebayのサプリから医薬品成分 推奨品からも検出

サプリメント

米食品医薬品局(FDA)は12月17日、大手通販サイトAmazonとeBayで売られているサプリメント46製品から医薬品成分を検出したと発表した。Amazon購入品では、試買した26製品すべてから未申告の医薬品成分が検出され、いくつかの製品には「アマゾンチョイス(おすすめ品)」ロゴが付与されていた。発表を受け、米消費者情報誌コンシューマー・リポートは「FDAは市販のサプリすべてを監視できているわけではない。性的強壮、ダイエット、筋肉増強をうたう製品には特に注意してほしい」と呼びかけた。

FDAによる最新の試買調査は、定期的に行っている監視事業の一環。通販サイトからダイエットと性的強壮をうたうサプリメントを購入し、含有成分を分析した。その結果、Amazonで購入した26製品すべてから、eBayでは20製品から医薬品成分が見つかった。健康食品を規制する連邦法に違反するとして、これら46製品を「汚染製品データベース」に追加するとともに、消費者に購入・使用しないよう警告した。

検出した成分はバイアグラの有効成分であるシルデナフィル、シアリスの有効成分タダラフィル、食欲抑制剤シブトラミンやその類似成分など。Amazonで購入した製品の一部は、売れ筋商品であることを示す「#1ベストセラー」やおすすめ品を示す「Amazon’sChoice」に指定されていたという。

FDAは声明の中で「汚染製品について、我々はこれまでにもオンラインマーケットプレイスと協議してきたが、詐欺的で危険が潜む製品から消費者を守るために彼らがすべきことは多いと確信している」と指摘した。eBayはコンシューマー・リポートに対し、「現在サイト内を調査しており、違反製品は削除していく」と回答したという。

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