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ガスコンロ住宅火災が急増 テレワーク中に出火も 都内

東京消防庁

去年1年間に東京都内で発生した住宅火災は、前年から7件増えた1550件だったことが1月14日、東京消防庁のまとめでわかった。このうちガスコンロ火災が63件増の384件と増えていて、外出自粛やテレワークの増加などで在宅時間が長くなったことが背景にあるとみている。

事業所や飲食店を含めた全体の火災件数が3688件と1割程度減る一方で、住宅火災は7件(0.5%)増えていた。特にガスコンロが火元となった住宅火災が63件(19.6%)増と急増。緊急事態宣言中に増える傾向がみられ、東京消防庁は「外出自粛、テレワークの増加などにより在宅時間が長くなり、自宅のガスコンロの使用機会が増えたため」とみている。

テレワークに関連した火災も起きていて、「ガスコンロの火をつけたまま、リビングでオンライン会議の報告書を作成しようとしていたところ、周囲のキッチンペーパーに着火して出火した」(20歳代男性・建物ぼや)、「3階キッチンのガスコンロでスープを温めなおし、4階の自室でテレワークをしていたところ、食材が過熱されて出火した」(20歳代男性・建物ぼや)など。

ガスコンロ火災は5月の46件をピークに減っていたが、年末にかけて再び増え始め、12月は44件と急増している。1月7日に二度目の緊急事態宣言が出されたこともあり、東京消防庁はガスコンロなどの調理器具の取り扱いに改めて注意を呼びかけた。

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