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エアコンの点検・試運転はこの時期に! 事故防止と熱中症予防

東京都内で今年初の真夏日が観測されるなど本格的なエアコンシーズンが近付くのを前に、NITEは5月27日、消費者にエアコンの試運転と早期点検を呼びかけた。エアコン事故は7~8月に最も多く発生するが、この時期は修理業者にとっても繁忙期となる。NITEは「夏場に修理や点検を依頼しても数週間待ちとなる。試運転と早期点検は事故防止だけでなく熱中症予防にも有効で、比較的空いているこの時期こそチャンスだ」としている。

誤った方法で内部洗浄したために発火するエアコン。適切な取り扱いとシーズン前の早期点検で快適な夏を過ごしたい(NITE発表資料より)

NITEによると、2020年度までの10年間に報告されたエアコン事故は742件。使用機会が増える7月と8月は1年で最も件数が多く、製品の故障や電源コードからの発火、内部洗浄による破損・発火などが起きていた。NITEは「故障による事故は異常な症状が出た段階で点検を受ければ防ぐこともできた可能性がある」として、早期点検の重要性を強調した。

試運転と点検のポイントは以下の通り。

まずは電源プラグや室内機のフィルターのほこりを取り除き、室外機の上や前に物が置かれていないかを確認する。

次に冷房をフルパワー運転する。最低温度(機種により概ね16~18度)に設定して、そのまま10分間試運転し、冷風が出るかどうかを確認する。

さらに30分ほど運転して▽室内機から水漏れしないか▽室内機、室外機ともに普段とは違った異音・異臭がしないか▽エラー表示が出たり運転が停止したりしないか――を確認する。

NITEは「試運転の方法を意外と知らない消費者も多い。機種によってはリモコンに試運転ボタンがあるので、詳細は取扱説明書を見てほしい」と解説した。異常が見られた場合は販売店やメーカーに連絡し、必要に応じて点検や修理を受けることが重要。NITEは「この時期にエアコンが正常に動作することを確認しておき、熱中症や事故のリスクを低減することで、快適で安全な夏を迎えてほしい」と呼びかけている。

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