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リチウムイオン電池の火災に注意 今年すでに90件 都内

東京消防庁

東京消防庁は11月4日、リチウムイオン電池から出火する火災が今年すでに90件起きているとして注意を呼びかけた。誤使用が原因の火災が目立ったほか、安く販売されている非純正バッテリーによる事例や一般ごみとして廃棄したためごみ収集車から出火する事例などがあった。同庁は適正使用・適正廃棄を呼びかけている。

同庁によると、リチウムイオン電池の火災は年々増加傾向にあり、2020年までの5年間で399件発生していた。今年は9月末時点ですでに90件(前年は年間98件)起きていて、このまま推移すると前年を上回る可能性があった。これとは別に、リチウムイオン電池によるごみ収集車の火災も増加傾向にあり、2020年までの5年間に56件、今年は9月末時点で15件(前年は年間14件)起きていた。

製品別の火災件数はモバイルバッテリー(95件)、ノートパソコン(38件)、携帯電話機(55件)、コードレス掃除機(25件)、電動工具(14件)、タブレット(14件)、LEDライト(14件)など。誤使用ではバッテリー交換時の穴あけ、分解、充電方法の誤り、非純正バッテリーの使用、落下、水没などがみられ、「コードレス掃除機用バッテリーパック(非純正品)を充電中に出火した」「他社製品の充電器で充電中に電動モップが出火した」などの火災が起きていた。

同庁は▽メーカー指定の充電器や純正バッテリーを使う▽接続部が合致するからといって、充電電圧を確認せずに使用するのはやめる▽膨張、異音、異臭など異常が生じたものは使用しない――よう呼びかけるとともに、「廃棄する際は一般ごみではなく、事業団体が回収するリサイクルに出してほしい」としている。

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