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相談事例活かし被害未然防止・救済へ 中野子礼子さん🔓

日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会(NACS)顧問、消費者相談室東京相談室長・中野子礼子さん
◎NACSなんでも110番実施、法制度見直しの契機に

「相談者が“相談して良かった”と言ってくださったときが相談員として一番うれしいときです」

二十余年間、相談業務に携わってきた中野子礼子さん。法律改正によって、それまで救済されなかった被害が救済されるのを感じてきたという。相談事例が法改正に活かされることを実感してきた。

10月に開催された「NACS(なっくす)なんでも110番」は今年で34回目。中野子さんはそのいくつもの「110番」に携わってきた。

「NACSなんでも110番では、寄せられた消費者トラブルについて助言やあっせんを行います。重要なのは、寄せられた相談例の問題点を一つひとつ精査し、それをもとに今後の被害防止へ向けた法改正や新法制定など、制度の充実を求めていくことです。110番のテーマでは毎年時宜に適った消費者問題を設定していますが、これまでも被害事例に基づく提言や要請がその後のトラブル防止や救済策の導入など、事態改善へとつながった例は多い、と自負しています」

今年は「ネット取引なんでも110番」をテーマに開催された。インターネット通販、情報商材、副業紹介、SNS(ソーシャルネットワークサービス)などネットに関連した相談を受け付けた。

「今回も報告書にまとめ、関係行政機関や業界団体に被害防止への改善提言を提起する予定です。法制度見直しへの提案も…(以下続く)

(本紙12月1日号「消費者問題はいま―提言」欄より一部転載)

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