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乳幼児の誤飲・ヒヤリ、6割が経験 都が事故防止ガイド作成

東京都はこのほど、「誤飲等による乳幼児の事故防止ガイド」を作成し、保護者に事故防止対策を呼びかけた。都の実態調査結果をもとに注意ポイントをわかりやすく示し、実際の事故事例や応急手当の方法なども盛り込んだ。

ガイドは、今年1月に実施したヒヤリ・ハット調査の結果をもとに事故防止ポイントをまとめたもの。調査では、都内在住の保護者3千人のうち1875人(62.5%)が子どもの誤飲やヒヤリ・ハットを経験し、医療機関を受診するケースが245件、うち入院が43件あった。

乳幼児は周囲のどんなものでも口に入れてしまうといい、玩具では「シール」(583件)や「シャボン玉液」(350件)で多発。食品では「飴」(413件)や「パン」(315件)、そのほか「紙」(528件)や「ペットボトルのふた」(283件)、「電池」(231件)、「化粧品」(124件)も多かった。また、医療機関への受診が多かった製品は「たばこ類」(31件、うち入院11件)、「医薬品類」(27件、うち入院5件)が多かった。

都は▽危険なものを置かない・片づける▽危険なものに子供の手が届かないようにする▽応急手当の方法や相談先を日頃から確認する――などの事故防止ポイントを紹介し、安全対策を呼びかけている。

「事故防止ガイド」は今回が18号目。乳幼児に焦点をあてた「寝ているとき」「家庭内の水回り」「転落・転倒」なども作成している。「誤飲等による乳幼児の事故防止ガイド」はA4判4頁のカラー版で、都情報サイト「東京くらしWEB」から閲覧できる。

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